
Nokiaのデバイス&サービス事業をMicrosoftが買収することで合意したとの発表がありました。Lumiaシリーズが、WindowsPhoneがどうなるかはこれからを見てみることにしてそれとは別にNokiaについて書いてみたいと思います。
世界最大の携帯電話メーカーと呼ばれる以前、Nokiaはテレビ製造事業に投資していました。北欧市場では一定の成果を残していましたが世界的にはそれほどシェアを伸ばすことが出来ていませんでした。このテレビ製造事業は撤退することになるのですが、その撤退には100億クローネもの金がかかったと言われています。その撤退を経て電話通信に焦点を絞り、他の部門を売却してモバイル市場を席巻したのです。
今回のデバイス&サービス事業の売却とは時代も取り巻く環境も違いますが、投資する部門を絞りそれ以外は売却することで世界有数の企業へと成長してきました。テレビ製造事業のときに比べれば今回はMicrosoftへ上手く売却が出来たと見ることも出来るのではないでしょうか。今後Nokiaは通信インフラ、地図サービス、先進技術開発とライセンスのAdvanced Technologiesの3事業にフォーカスしていくということです。事業を変えてもNokiaは変わらずフィンランドを代表する企業であることでしょう。
それにはこれまでに他社と比べても多額のお金を費やしていた先進技術開発の分野からいかに利益を生み出せるようになるかというのが重要だと思います。
Microsoft to acquire Nokia's Devices & Services business, license Nokia's patents and mapping services | By Nokia - Press Release
ASCII.jp:マイクロソフトがNokiaを54.4億ユーロで買収へ
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